主人公:エル(32)、逃亡者(?)、ケイ(15)
舞台:日本某所(2005)
一作目から十数年の月日を流し、UC機関はいよいよ水面下で国家と連携する医療機関へと発展していた(尚、この関係性は表世界には一切公表されておらず、詮索することはタブーとされている)。
治安の悪い裏世界で大金を取りたい者を募り施設へと呼び込み、最後の1人に賞金を与えて脱出させるという制度に移ったUCの元に、自分だけが手に入れられると信じた数人のチャレンジャーが集まるようになる。
エルの息子ケイ(15)は、ある日半別居状態の母親にUCと大金の話を持ちかけられる。彼は悩むことなく同行し、必死に止める父の手を振り払いUC最下層へと向かって行く。
1度死を覚悟してUCを脱出した記憶が強く残っているエルは、ドイツに住む友人(逃亡者)に協力を要請し、地上からケイたちの奪還を目指し地下へ進んで行く。
本作は、地下から進む息子と地上から追う父親の2つの視点で進めて行く中編となっている。